メゾン・ルイナールの新セラーマスター、30歳のカロリーヌ・フィオが就任へ

　シャンパーニュのメゾン・ルイナールは、6月にダイビング中の事故で亡くなったフレデリック・パナイオティスの後任のセラーマスターに、30歳のカロリーヌ・フィオ（Caroline Fiot）を任命した。来年1月1日に就任する。

　フィオはモンペリエの農業研究所「Institut Agro」で学位を取得した農業エンジニア兼エノロジスト。モエ・ヘネシー・グループのシャンパーニュ部門で長年勤務し、モエ・エ・シャンドンの経営に携わった。

　2016年にパナイオティス率いる醸造チームの一員としてルイナールに入社し、彼の下で経験を積んだ。テイスティング委員会のメンバーを務め、収穫期の発酵過程を監督する一方で、「ルイナール・ブラン・サンギュリエ」などの開発プロジェクトにも加わった。

　ルイナールはフィオを「真のシャルドネの専門家」と評し、「ブドウ畑からグラスに至るまでの革新への取り組み」を発展させ、「持続可能なブドウ栽培への取り組みを強化する」という任務が与えられると発表した。

　フィオは「シャンパーニュに深く根付いた時間への敬意を私は共有しており、1729年の創業以来、先見の明のある精神に導かれてきたメゾンの歴史に、自分の足跡を刻むことを誇りに思います」と語った。

　パナイオティスはベルギーでフリーダイビングのトレーニング中に事故で亡くなった。