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ペルノ・リカールがシャンパーニュのブランド「G.H マム」の売却を検討しているとフランスで報じられている。ロイター通信の報道を引用したラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの記事が、酒類・飲料業界の関心を集めている。
世界で2位のペルノ・リカール・グループは昨年、スティルワインの大部分を売却し、プレミアム・ブランドに焦点を絞っている。投資銀行ロスチャイルド・アンド・カンパニーと協力して、売却の機会を模索していると報じられた。売却価格がブランドの年間売上高2億ユーロの3倍に達した場合にのみ売却されるという。
ペルノ・リカールは「特定の行動や選択肢に関わる決定は下されていない」と強調している。ロスチャイルド社はコメントをしてない。
GHマムは2005年にペルノ・リカールがアライド・ドメックを買収した際に、ペリエ・ジュエとともに、ポート・フォリオに統合された。今回の交渉にペリエ・ジュエは含まれていない。
売却される場合は、ブランド、ブドウ畑、不動産など様々なケースが想定される。
シャンパーニュ委員会によると、経済や政治の停滞ムードにより、フランスや米国などで需要が落ち込み、2024年のシャンパーニュ出荷量は9.2%落ち込んだ。出荷額は上る見通し。トランプ関税などの不安定要因も予測される。シャンパーニュのブランドはアルコール離れやインフレも抱えて、市場を見通す戦略を求められている。
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