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ドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルド(ラフィット)がアルテミス・ドメーヌからシャブリのウィリアム・フェーヴルを買収する際に支払ったのは9900万ドル(約143億円)だったことが明らかになった。ブルームバーグが財務書類に基づいて報じた。
ウィリアム・フェーヴルはフランソワ・ピノーが所有するアルテミス・ドメーヌが2022年9月、アンリオ家のメゾン&ドメーヌ・アンリオの過半数の株式を取得した際に、アルテミスのポートフォリオに入った。アルテミスは2023年7月にウィリアム・フェーヴルをDBRラフィットに売却する交渉を始めて、2024年1月に取り引きは終わった。
当時は価格は公表されていなかったが、ブルームバーグはDBRラフィットの財務報告書に基づいて、9900万ドルを支払ったと報じた。
ウィリアム・フェーヴルは75haのブドウ畑を所有し、ほぼ半分がプルミエクリュとグランクリュ。オーガニック、ビオディナミに力をいれている。赤ワイン離れが進んで、白ワインの人気が高まる中で、DBRラフィットのブランド強化につながる。
DBRラフィットのサスキア・ド・ロスチャイルドは「ドメーヌ・ウィリアム・フェーヴルとともにシャブリの歴史を続けることは、刺激的な新しい冒険だ」とコメントし「正確な有機栽培と環境に配慮したブドウ栽培の現アプローチは長期的には私たちの価値観と完全に一致する」と語った。
DBRラフィットはウィリアム・フェーヴルのほか、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・デュアール・ミロン、リューセック、シャトー・レヴァンジル、ラングドックのドメーヌ・ドーシエールのほか、チリのヴィーニャ・ロス・バスコス、アルゼンチンのボデガス・カロ、中国のドメーヌ ド・ロンダイを所有している。
LVMHがロマネ・サン・ヴィヴァンを1.3haを1550万ユーロ(24億円)で購入するなど、ブルゴーニュの地価は高騰している。巨額の資金を有する大手企業の間で取り引きされている。
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