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オーストリアの有機認証を受けたブドウ園は1万haを超えて、有機ブドウ栽培の世界的なリーダーとなっている。
報告書「世界の有機農業2024年版」(FiBL & IFOAM)によると、オーストリアでは今年初めて、1万432haで有機認証ワインが栽培される予定。オーストリアでは2022年に有機栽培の割合が21.5%となった。フランス(20.7%)やイタリア(18.1%)を上回り、主要ワイン生産国のランキングでトップとなっている。
オーストリアの有機ブドウ園の10軒に1軒がビオディナミで栽培されている。さらに、ブドウ園の約約25%がブドウ園の管理からワインボトルの重量まで380を超える基準を評価するサステナブル・オーストリアの認証を受けている。
オーストリアワインマーケティング協会によると、スカンジナビア、カナダ、米国など多くの市場では、環境に配慮した認証が重要なセールスポイントになっているという。
オーストリアの気候は、降水量が多く気温が低いため、南のワイン生産国より条件が厳しい。だが、ワイナリーの95%が平均4haの畑で栽培する家族経営のため、環境に配慮した生産の割合が高くなっているという。国の農業環境プログラムは、30年にわたって環境に配慮した取り組みを支援してきた。
報告書によると、有機農業は188か国で実践され、9600万ha以上の農地が少なくとも450万人の農家によって有機的に管理されている。2022年のオーガニック食品と飲料の世界売上高は1350億ユーロ近くに達した。
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