マルケージ・アンティノリ、ワシントン州のコル・ソラーレ買収

　イタリアを代表するマルケージ・アンティノリが、米ワシントン州のワイナリー「コル・ソラーレ」（Col Solare）の完全経営権を取得することを発表した。

　アンティノリは1995年、サン・ミッシェル・ワイン・エステーツ（SMWE）と提携し、50対50のジョイント・ヴェンチャーでコル・ソラーレを設立した。両社は29年間にわたりこのプロジェクトに協力して、ワシントン州の一流ワイナリーに成長させた。

　サン・ミッシェル・ワイン・エステーツの親会社のタバコ企業「アルトリア」（Altria）は2021年、SMWEを投資企業「シカモア・パートナーズ」（Sycamore Partners）に売却した。

　シカモアはSMWEの経営権を握って、資産の売却を進めてきた。アンティノリは昨年、「パリスの審判」の赤ワイン部門で勝利したナパヴァレーのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの所有権を100%取得した。今回のコル・ソラーレの経営権の取得はこれに続くもの。

　アンティノリのピエロ・アンティノリ会長は「コル・ソラーレの完全所有と、 2023年のナパ バレーでスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ買収は私たちがこれらの特別なワイン産地をどれほど信じているかの証です」と声明で発表した。