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シチリア島は奥が深い。一度は行かねばならない。私の好きな映画「ゴッドファーザー」の故郷でもあるし。
シチリアと日本をつなぐものがある。マグロだ。マグロ漁の基地があり、市場では生のマグロ売っているそうだ。日本のスーパーでよく見るとわかるが、生のマグロは珍しい。それだけ、暮らしにマグロが密着している。フライ、ボッタルガ、ラルドなど様々な形でマグロを食べ尽くしている。
マグロを食べる土地には、マグロに合うワインがある。最近飲んだ、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアは出色だった。造り手はC.O.S.。このワインの規範を造った。シチリアを代表するネーロ・ダーヴォラ60%と、軽快なフラッパート40%をブレンドしている。
対照的な個性の品種だが、絶妙にブレンドすることによって、独特の味わいが生まれている。ネーロ・ダーヴォラはタニックで重厚な味わい。フラッパートは酸が強く、さわやか。両者をうまく混ぜて、フルーツとタンニンのバランスがいいワインを生んだ。
香りはチェリーとタバコ。両品種の特色を備え、ジューシーなのに重さもあるという、両極端の中間に着地している。飲んだらすぐにもう1杯注ぎたくなる誘惑の多き味わい。ワイン・アドヴォケイトで、アントニオ・ガッローニももう1杯の誘惑に抵抗できないと書いていた。
冷やし気味にして飲むと、マグロに素晴らしく合う。血と鉄分の香りを引き立て、きれいなハーモニーを奏でる。ワサビ醤油では面白くない。私の好みは、オリーブオイルを軽くなでて、醤油をはしの先端でマグロにつけ、ワサビと塩を軽くまぶす。刺身とカルパッチョの中間。これが、この赤ワインに素晴らしく合うのだ。現地でどうやってマグロを食するのか知らないが、自信を持って教えられる食べ方だ。
C.O.S.の歴史は80年代から。若い造り手だが、ビオディナミを導入し、アンフォラも醸造に採用している。このキュヴェはDOCGを得るため、セメントタンクを使っているが、新たな地平を切り開こうという意欲はたっぷり。世界に数少ない数少ないマグロワインと呼びたい。
C.O.S. チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア・クラッシコ 2009
輸入元(テラヴェール)のサンプル 参考上代 3300円
週に一度は飲みたい度 90点
シチリアと日本をつなぐものがある。マグロだ。マグロ漁の基地があり、市場では生のマグロ売っているそうだ。日本のスーパーでよく見るとわかるが、生のマグロは珍しい。それだけ、暮らしにマグロが密着している。フライ、ボッタルガ、ラルドなど様々な形でマグロを食べ尽くしている。
マグロを食べる土地には、マグロに合うワインがある。最近飲んだ、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアは出色だった。造り手はC.O.S.。このワインの規範を造った。シチリアを代表するネーロ・ダーヴォラ60%と、軽快なフラッパート40%をブレンドしている。
対照的な個性の品種だが、絶妙にブレンドすることによって、独特の味わいが生まれている。ネーロ・ダーヴォラはタニックで重厚な味わい。フラッパートは酸が強く、さわやか。両者をうまく混ぜて、フルーツとタンニンのバランスがいいワインを生んだ。
香りはチェリーとタバコ。両品種の特色を備え、ジューシーなのに重さもあるという、両極端の中間に着地している。飲んだらすぐにもう1杯注ぎたくなる誘惑の多き味わい。ワイン・アドヴォケイトで、アントニオ・ガッローニももう1杯の誘惑に抵抗できないと書いていた。
冷やし気味にして飲むと、マグロに素晴らしく合う。血と鉄分の香りを引き立て、きれいなハーモニーを奏でる。ワサビ醤油では面白くない。私の好みは、オリーブオイルを軽くなでて、醤油をはしの先端でマグロにつけ、ワサビと塩を軽くまぶす。刺身とカルパッチョの中間。これが、この赤ワインに素晴らしく合うのだ。現地でどうやってマグロを食するのか知らないが、自信を持って教えられる食べ方だ。
C.O.S.の歴史は80年代から。若い造り手だが、ビオディナミを導入し、アンフォラも醸造に採用している。このキュヴェはDOCGを得るため、セメントタンクを使っているが、新たな地平を切り開こうという意欲はたっぷり。世界に数少ない数少ないマグロワインと呼びたい。
C.O.S. チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア・クラッシコ 2009
輸入元(テラヴェール)のサンプル 参考上代 3300円
週に一度は飲みたい度 90点
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