- FREE
サステイナブルな取り組みに注力するシャンパーニュのメゾン「テルモン」が、最も軽い800グラムのボトルのテストに成功した。
テルモンがフランスのガラスメーカー「ヴェラリア」(Verallia)と開発を進めてきた。ヴェラリアは10年前にシャンパーニュボトルを、900グラムから835グラムに軽量化した。今回はガス圧の耐久性を維持しながら、標準的な835グラムより35グラム軽い800グラムにした。
この1年間に3000本のボトルでテストを行い、軽量ボトルの最初のバッチ3万本を生産している。オーガニック認証キュヴェ「レゼルヴ・ド・ラ・テール」(Reserve de la Terre)を最初に詰める。最低3年間熟成して、2026年にリリースされる予定。
ボトルはシャンパーニュの主要な二酸化炭素排出源となっている。テルモンでは総排出量の約24%を占めていて、これを削減するため軽量ボトルを開発してきた。800グラムの軽量ボトルは、1本あたりの二酸化炭素排出量を約4%削減できるという。輸送に必要な燃料も少なくなるため、エネルギー削減が期待できる。
テルモンのルドヴィック・デュ・プレシCEOは「ヴェラリア社との挑戦は今のところ成功していると自負している。母なる自然の名の下にシャンパーニュ地方のすべての人に、このボトルを採用することをお勧めする。軽いボトルの使用は地球にとってより良いことであり、すべての人に利益をもたらす」とTwitterでつぶやいた。
テルモンはギフトボックスやカーボンフットプリントの大きい特注のボトルを廃止した。リサイクルガラスを最大87%使用したボトルに変更している。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!