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2022年フランスのワイン生産量は、霜害で歴史的に少なかった昨年を18%上回る4460万hlに達する見込みだ。過去5年間の平均を4%上回る。農務省が発表した。
7月1か月間の降雨量は9.7ミリで、1959年以来、最も少なかった。干ばつで畑の病害は少なかった。シャンパーニュ、ブルゴーニュ、コルシカでは豊作だった。
シャンパーニュの収穫は、10年間の平均より約12日早く終了した。総生産量は上限に設定された1万2000kg/haに達し、2021年のほぼ2倍で、過去15年間で最高の収穫量となる予想。
ブルゴーニュは5年間の平均を大きく上回る生産量となる見込み。1959年と比較できる健全な豊作が予想され、6月の雨が干ばつから救った。
一方で、ボルドーは4月の霜と6月の雹の影響を受けて、生産量は平均を5%下回ると予想された。ブドウの実は小さく、圧搾時に得られる果汁は少なく、凝縮したヴィンテージの期待が高まっている。
収穫は通常より5日から20日早かった。白ワインとクレマンの収穫は8月16日から、赤ワインは9月1日に最も暖かい畑でメルローが始めた。
気温は2月以降、毎月30年平均を1-3度上回った。7月の降雨量はわずか3ミリ。3年平均の49ミリをはるかに下回った。晴天も多く、日照時間は計349時間で、平均256時間を大きく上回った。
ジュラは歴史的な豊作で、2021年の3万4000hlから244%増加し11万7000hlを記録した。
アルザスと南西地方も長引く乾燥した天候で大きな打撃を受け、生産量はそれぞれ平均を11%、21%下回ると予想された。
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