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ボルドー・ポイヤックのシャトー・ダルマイヤックが、2年間かけて改装した新しいワイナリーを公開した。2022ヴィンテージの醸造が行われている。
ダルマイヤックの改修はバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド傘下の、シャトー・ムートン・ロートシルト(2007年)とクレール・ミロン(2012年)に続くもので、環境に配慮している。
屋根から雨水をタンクに貯めて再利用する。屋根には1000平方メートルのソーラーパネルを設置して、セラーやオフィスの電気に使っている。発酵タンクからアルコール発酵中に排出される二酸化炭素の回収も検討している。
収穫したブドウの受け入れと選別のための2つのラインがあり、並行して稼働している。異なる区画を最適な熟度で収穫することができる。
細かい区画別の醸造に対応するため、温度調節の可能な容量が異なる50基のステンレスタンクがある。移動式バットを使用し、果汁の移動は重力によって行われる。長さ75mの熟成庫は2層構造で、1000樽が収容でき、2つのヴィンテージが保管できる。
大規模なワイン観光の取り組みも計画されている。
ダルマイヤックはフィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人の生まれた1933年に購入された。シャトー名はダルマイヤックから、ムートン・ダルマイヤック、ムートン・バロン・フィリップ、ムートン・バロンヌ・フィリップと変わり、1989年にダルマイヤックに落ち着いた。
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