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ペトリュス所有のムエックス家、NFTプラットフォームに出資

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 ボルドーで最も高価なワインのペトリュスを所有するムエックス家が、NFTの世界に進出する。ジャン・ムエックス率いるムエックス家の企業「ヴィドロ」(Videlot)が高級ワインのNFTプラットフォーム「Winechain」の少数株主として、資本参加した。


 ワインチェーンの正式名称は「wiNeFT」。高級ワインエステートと世界の新世代ワイン愛好家を、ブロックチェーンでつなぐ目的で設立された。


 ヴィドロはペトリュスとワイン商「デュクロ」の持ち株会社。故ジャン・ピエール・ムエックスの長男ジャン・フランソワと息子のジャンが共同で所有している。カロン・セギュール、モンローズの株式も少数、所有している。


 30代半ばのジャンは2019年、父に代わって、世界に高級ボルドーを販売するデュクロのトップになり、ペトリュスの経営も主導している。ジャンはおじのクリスチャン・ムエックスの息子エドゥアルドのいとこだが、栽培醸造家ではない。ITに強く、ワイン・スピリッツ・ビジネスの世界で実績を上げてきた。雑誌「シャレンジ」の億万長者500人に入り、ワイン・スピリッツの分野でシャトー・マルゴー・オーナーのコリーヌ・メンツェロプーロスに次ぐ位置にいる。


 ジャン・ムエックスは「ワイン業界がワインチェーンによって決定的かつポジティブな影響を受けると確信している。将来、wiNeFTはブロックチェーンに基づく完全に安全な技術のおかげで、一流のシャトーやエステートを新しい消費者に届けるのを可能にするだろう」とコメントした。


 ワインチェーンは、元アマゾン・ヨーロッパ代表のグザビエ・ガランボワ(Xavier Garambois)、パリのヴィタベラ( VitaBella)CEOのギョーム・ジュルダン(Guillaume Jourdan)、サンフランシスコ・パレート・クラブ(San Francisco Palate Clu)CEOのニコラ・メンディハラが今年4月に立ち上げた。年内に稼働する予定。一流ワインエステートや高級ワイン消費者から100万ユーロを超す支援を集めているという。


 メンディハラCEOは、ムエックス家の参画に喜びを表し「ワインチェーンはレアワインへのアクセスを創出し、真正性とトレーサビリティの確固たる保証を提供する。ワインが最終的に出荷されるまで、私たちの専用倉庫施設に独占的に保管されることを保証する。この新世代のWINE + NFT市場の世界的な野望は、ヴィドロ・グループの登場によって強化された」と宣言した。

 

ジャン・ムエックス (c)Challenges (Eric Dessons/JDD)

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