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甘口ワインの頂点に立つシャトー・ディケムのセラー・マスター、サンドリーヌ・ガーベイ(Sandrine Garbay)が、28年間にわたり勤めたイケムを去り、シャトー・ギローの総支配人に就任する。
ガーベイはボルドー大学で生物学と医学の博士号を取得し、醸造学を学んだ。1994年にイケムに参画し、1998年にセラー・マスターに昇進。四半世紀にわたり、イケムを牽引してきた。
1996年にイケムを買収したLVMHのベルナール・アルノーCEOに指名された総支配人ピエール・リュルトンの信任が厚かった。2001、2009と2015にパーカーポイント100点を獲得した。2022年、107haのブドウ畑がオーガニック認証を得る予定。
イケムから数百メートルのギローに移り、経営の手綱を握る。ギローは昨年秋に、投資家で国際コンサルタントグループEPSA創設者のマチュー・ギュフレが大株主となり、支配人のリュック・プランティが退社した。ギュフレはソーテルヌでホテルプロジェクトを立ち上げ、ワイン観光に注力する予定。
ガーベイはギュフレがグラーヴに所有するシャトー・ド・カラックも監督する。
プリムールにはいつもファッショナブルな衣装で現れるキュートな女性だが、ワインに関する説明は正確で論理的。甘口ワインの最高峰に立つ歴史あるシャトーを、LVMHから任されるのも当然で、今度は経営者として手腕をふるう。
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