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カリフォルニア州セントラル・コーストのサン・ルイス・オビスポ郡に、太平洋の冷涼な風の影響を受ける「サン・ルイス・オビスポ・コースト」(San Luis Obispo Coast)AVAが誕生した。
サン・ルイス・オビスポ郡にはこれまで、パソ・ロブレス、アロヨ・グランデ、エドナ・ヴァレー、ヨーク・マウンテンの4つのAVAしかなく、今回は1990年のアロヨ・グランデ以来の新AVAとなる。サンフランシスコ南部からサンタ・バーバラまでのセントラル・コーストでは43番目のサブAVA。
SLOコーストは太平洋沿いに長さ96キロ、幅24キロに伸びる細長い土地。海に近いためカリフォルニアで最も冷涼なAVAの1つ。生育期間が長い。日照量は多いが、酸が乗り、アルコール度は低く複雑な味わい。
エレガントでフレッシュなシャルドネとピノ・ノワールで知られる。フレッシュなアルバリーニョ、グリューナー・フェルトリーナー、リースリングと、晩熟の赤のグルナッシュ、シラー、テンプラニーリョ、ジンファンデルなどの品種が栽培されている。
78のブドウ畑があり、32ワイナリーがワインを造っている。太平洋とサンタルチア山脈の西側斜面にはまれた沿岸の段丘、丘陵地、谷に沿って1595haに広がっている。2022年からパソ・ロブレスは強力なライバルを有する。
カリフォルニアは143のAVAがあり、11は認可を待っている。全米には261のAVAがある。TTBが作成した米国のAVAの地図はこちらから検索できる。歴史や定義などが記されている。
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