- FREE
フランソワ・ピノーが所有するアルテミス・ドメーヌが、シャンパーニュ・ディジーのジャクソンに少数株主として参加する。シャトー・ラトゥールやクロ・ド・タールを所有するアルテミスがシャンパーニュに投資するのは初めて。
ディジーに構えるジャクソンは、シケ家が1974年に買収。1988年に継承したローランとジャン・エルヴェ兄弟が1995年からリューディのヴィンテージ・シャンパーニュを生産。2000年にヴィンテージの個性を尊重した「キュヴェ 728」を初めて仕込んだ。
オーガニック栽培で、テロワールを表現するシャンパーニュに取り組んだメゾンの先駆け。ガイドブック「メイユール・ヴァン・ド・フランス」で、2010年から3つ星を維持している。
アルテミスは、フレデリック・アンジェラがCEOを務め、1級格付けのラトゥール、ブルゴーニュのクロ・ド・タール、ドメーヌ・デュジェニー、コンドリューのシャトー・グリエ、ナパヴァレーのアイズリー・ヴィンヤードを指揮している。
シャンパーニュに資本参加するのは初めてだが、年産25万本のジャクソンは、レストランや高級ワインショップ相手に、ニッチな高級シャンパーニュ・メゾンの地位を確立している。高級ワインをそろえるアルテミスと親和性があり、限られたネットワークを駆使して、両者の相乗効果が期待できる。
フランソワ・ピノーとベルナール・アルノーは、ラグジュアリー企業グループの経営者としてライバル関係にある。アルノーのLVMHはクリュッグやドン・ペリニヨンなど6つのシャンパーンュ・メゾンのほか、シュヴァル・ブラン、イケムなど多くのトップワイナリーを抱えている。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!