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プロヴァンスのカルト的な生産者ドメーヌ・ド・トレヴァロンの当主エロイ・デュルバックが12日、亡くなった。71歳だった。
デュルバックはピカソを友人に持つ芸術家の両親の下に生まれた。父ルネがブドウ栽培の可能性を信じて購入したサン・レミ・ド・プロヴァンスに近いアルピーユの丘陵の土地に、1973年にブドウの植え付けを始めた。15haにカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを植えて、2haにはマルサンヌとルーサンヌを植えた。
格付けはヴァン・ド・ペイだったが、石灰岩質土壌でオーガニック栽培した赤ワイン用ブドウを、野生酵母で全房発酵し、フードル熟成も行い、自然な味わいのワインに仕上げた。
DRCのオベール・ド・ヴィレーヌは1978年、トレヴァロンに魅惑され、米国の輸入小売商カーミット・リンチに紹介した。リンチが試飲を勧めたロバート・パーカーは「私の人生の中で最大の発見の1つ」と評して、世界的な人気が出た。
ラングドックを代表するドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・ド・ペール当主のローラン・ヴェイエも、トレヴァロンで修行した。
ル・モンドやフィガロが、その死を惜しむ記事を掲載している。
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