アンジェリーナ・ジョリー、ミラヴァルの株式50%を売却

　女優のアンジェリーナ・ジョリーがシャトー・ミラヴァルの株式の50%を、ストゥーリ・グループ（Stoli Group）傘下の高級ワイン部門テヌーテ・デル・モンド（Tenute del Mondo）に売却した。

　ジョリーとブラッド・ピットのスターカップルが2008年に別荘として購入したミラヴァルは、オリーブの木や豊かな水に恵まれた土地。ペラン家とのジョイント・ヴェンチャーで、プロヴァンス・ロゼなどを生産している。カップルは2014年にこの地で結婚式を挙げたが、2019年に離婚が成立。ジョリーは売却先を探してきた。ブドウ畑を含む500haの不動産は1億6400万ドル（約1億4000万ユーロ）と評価された。今回の取引価格は非公開。

　ストリチナヤのウォッカで知られるストゥーリは、ワインとスピリッツの両方のポートフォリオを有する。ワイン部門のテヌーテ・デル・モンドは、アルゼンチンのアシャヴァル・フェレールやスペインのアリンサノを所有する。マルケージ・フレスコバルディとパートーナー提携を結び、スーパータスカンのマッセート、オルネッライア、ルーチェ、カステルジョコンドを共同所有している。

　ストゥーリのダミアン・マッキニーCEOは「長年、ストゥーリ社はウォッカの会社として認識されてきたが、現在は、ワインとスピリッツのウルトラ・プレミアム・ポートフォリオを目指している」と述べ、シャトー・ミラヴァルのブランドを発展させ、規模を倍増する考えを示した。テヌーテ・デル・モンドのマネージング・ディレクターであるジョン・ペッパーMWが、ワイン部門の強化に戦略的なリーダーシップを発揮している。