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ギリシャやイタリアなど南イタリアが、この30年間で最も厳しい熱波に見舞われて、山火事が猛威をふるっている。EC(欧州委員会)は欧州史上最大規模の共同消火活動を展開している。
英ガーディアン紙やBBCによると、ギリシャでクレタ島に次ぐ2番目の規模のエーゲ海西部のエヴィア島は1週間を超す火事が続いて、計2600人を超す住民がフェリーなどで避難した。数千haが焼失し、家屋が被害を受けた。ギリシャは45度以上の気温が長期間にわたって続くかつてない熱波。複数の火災が再燃している。
首都アテネ郊外の山火事は鎮火したが、ペロポネソス半島南部、マニ半島東部、クレタ島では火災が続いている。フランス、キプロス、スウェーデン、スペイン、クロアチア、チェコ、セルビア、ルーマニアなど20以上の国が飛行機、消防士、消防車両などを派遣して、消火活動を支援している。
イタリアでは、6月15日以降、4万4000件を超す山火事が発生している。大部分はシチリア島で発生しており、プーリア、カラブリア、サルデーニャと続いている。今週初めは国内の一部地域で気温が45度に達し、さらなる火災が発生すると警告されている。
トルコやレバノンでも山火事が発生している。シベリア地方の森林火災の延焼も続いている。永久凍土に位置するロシア最大の寒冷地サハ共和国は、記録的な高温と干ばつに見舞われている。森林火災の煙は3000キロもの距離を移動して、観測史上で初めて北極点に到達した。
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