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AIが創作したレシピをロボットが星付きレストランやホテルで調理する未来がくるかもしれない。
ソニーAIは3つ星フレンチ「HAJIME」(大阪・肥後橋)の米田肇シェフをアドバイザーに迎えて、レシピ作りのAIや調理ロボットの研究開発を進めていくことを発表した。
1972年生まれの米田肇シェフは、近畿大学の理工学部で電気工学を学び、電機業界でエンジニアとして働いた後に、料理の世界に転身した。2008年に最初のレストランを開業し、17か月で3つ星を獲得した。
今回のプロジェクトはAIとロボット工学を活用して、食材の調達から調理やサービスまでを、持続可能な形で発展させるのが狙い。シェフのレシピ創作を支援するAIアプリや、調理支援ロボット工学(ロボティクス)の開発を推進する。
レシピAIアプリは、食材の味や香り、風味、分子構造、栄養素などに基づいて 独自のアルゴリズムと世界のトップシェフが納得する新たな食材のペアリングや、レシピ・メニューの創作を支援する。
調理支援ロボティクスは、シェフの技術をロボットに学習させて、調理から盛り付けまでのすべての行程でシェフを支援する。シェフの右腕になり、ある場面ではシェフの技能を凌駕するロボットをめざしている。
米田シェフは『アナログとデジタルが関わりを持つ時、ガストロノミーに大きな転換期が訪れます。AIとロボティクスの活用は、今までの調理を模倣する範囲を超え、世界にある様々な食に関わる課題解決から新たなクリエイティブにいたるまで、全ての可能性につながります。ソニーAIと共にそのひとつひとつの新しい扉を開いていくことに心から興奮しています。料理の根源にあるものは「希望」です。世界に多くの希望を、そして感動を届けるプロジェクトにしていきたいと考えています』とコメントしている。
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