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サンテミリオンのシャトー・ダッソーを買収したマルセル・ダッソーの孫で、億万長者の国会議員オリヴィエ・ダッソーが7日、ヘリコプターの墜落事故で亡くなった。69歳だった。
ダッソー議員はフランス下院の国会議員。フォーブスによると、資産60億ユーロを保有し、兄弟と並んで世界で361番目の億万長者。父セルジュ・ダッソーの率いる民間・軍事の航空機メーカー、ダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation) の取締役を務めた。2002年に国会議員に選出され、利益相反を避けるため議員を辞職した。
フランス北西部ノルマンディーに所有していた別荘から、自家用ヘリコプターで離陸する際にドーヴィル付近で墜落した。マクロン大統領は、産業界、空軍、政治家として活躍した功績をたたえ、「オリビエ・ダッソーはフランスを愛していた。私たちの国に奉仕することをやめなかった」とTwitterで死を悼んだ。
祖父のマルセル・ダッソーが第一次大戦で航空機メーカーのダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation) を設立した。同社は軍用機ミラージュなどを製造する軍事・航空産業に発展し、グループ会社は日刊紙のル・フィガロやソフトウェア企業も所有している。ダッソー議員の富の多くは父セルジュから受け継いだ。
マルセルは1955年、サンテミリオンのシャトー・クープリエを購入し、シャトー・ダッソーに名前を変えた。最初の航空機組み立て工場がボルドーにあったつながりだった。シャトーに投資し、ダッソーは1969年にグランクリュ・クラッセに認められた。シャトーの親会社ダッソー・ワイン・エステーツは、シャトー・フォリー・ド・スシャール(Chateau Faurie de Souchard)、シャトー・ラ・フルール(Chateau La Fleur)もサンテミリオンに所有している。
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