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コロナと熱波と山火事、三重苦で迎えるカリフォルニアの収穫

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 カリフォルニア各地で山火事が発生し、ニューソム州知事が18日に非常事態宣言を発令した。山火事に近い住民が避難を迫られている。カリフォルニア州森林保護防火局では、消防車や消防士の応援を求めている。

 

 サンフランシスコなどベイエリアは、火事の灰が飛んできて、視界不良な状態で、煙の臭いがたちこめ、コロナ対策とは別にマスクの着用を迫られる状態だという。新型コロナウイルスと、先週からの熱波による停電に、山火事が追い打ちをかけた。例年より早い収穫にも影響を与えそうだ。


 現地報道によると、15日と16日にベイエリアが嵐に見舞われた際の稲妻によって多くの火事が起きて、記録的な熱と風によって北東部に広がった。


 CNNによると、12万haが焼け落ちた。367の火事があり、そのうち23もの大規模な火事がある。1人の消防士がなくなり、焼失家屋も出ている。火災はナパやソノマなど有名ワイン産地にも広がっている。

 

 スパークリング・ワインの収穫は既に8月初旬から始まっているが、今年は暑さで全体に収穫は早まっている。避難地域にあるソノマの「Korbel」は今が収穫の真っ只中。ナパヴァレーでは気温が34度に達し、収穫の準備を初めているが、火事の熱は収穫を早める。9月に本格化する2020年の収穫にも影響を与えるのは間違いない。今年の収穫はウイルス感染対策で、従来とは異なる衛生体制を迫られている。

 

 2017年の山火事は22人の死者と大規模な家屋焼失を生んだ。スモーク・テイントなどワインの品質にも影響が出た。大きな経済効果を生むカリフォルニアのワイン産業は、コロナという複合的なリスクを抱え、危機的な状況に直面している。


 ワシントン・ポストによると、19日現在で、数万世帯に避難命令が出た。サクラメントから南西に56キロのソラノ郡にあるヴァカヴィル(Vacaville)。火災が大きくなり、10万世帯の一部が避難を迫られているという。

 

 サンタ・クルーズとサン・マテオ郡で生じた「CZU August Lightning Complex」で4000ヘクターが焼けた。サンタ・クララ、アラメダ、コントラ・コスタ、サンホアキン、スタニスラス郡に影響を与えたSCU Lightning Complexは3万4000haを焼き、モントレー郡のRiver Fireは4000ha以上を焼いた。

Twitter@CAL FIRE
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