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アイアン・ホース・ヴィンヤーズ(Iron Horse Vineyards)を創業したカリフォルニアのスパークリングワインのパイオニア、バリー・スターリングが26日、自宅で亡くなった。90歳だった。
スターリングは1976年、ソノマ・カウンティのアイアン・ホース・エステートを購入した。冷涼な気候で栽培するシャルドネとピノ・ノワールを生かしたスパークリングワインは、レーガン大統領以来6代の政権によって、ホワイトハウスで多用された。ワイン・エンスージアスト誌のワイナリー・オブ・ザ・イヤーを何度も受賞した。
1929年ロサンゼルス生まれ。スタンフォード大を卒業後、国防総省の法律顧問を経て、妻のオードリーと共に企業顧問の弁護士事務所を営んだ。1960年代に移住したフランスでワインと出会い、1979年の50歳の誕生日にワイナリーを開いた。カリフォルニアでスパークリングワインを手掛けた先駆者の1人。
ブルゴーニュスタイルのワインを造るのが夢だったが、友人の助言でスパークリング・ワインも造り始めた。冷戦を集結させた、レーガン大統領とゴルバチョフ大統領のジュネーブ会談で供された「ルシアン・キュヴェ」が有名で、歴代大統領に愛された。
ロシアン・リヴァーヴァレーのサブリージョンであるグリーン・ヴァレーAVAの認可にも貢献した。年産量3万本のうち半分がスパークリングワイン。娘のジョイがCEOを務めている。
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