2020年のメドック・マラソンは2021年に延期

　毎年9月に行われるメドック・マラソンが、今年は中止されて2021年に延期される。主催団体「AMCM」（Association pour le Marathon des Chateaux du Medoc）が発表した。

　36回目の今年のマラソンは9月12日に予定されていたが、来年の9月11日に延期される。地元当局、医療関係者、シャトーの代表、ボランティアらと協議して、AMCMが無記名投票により決めた。社会的な距離の確保や、パンデミック拡大に対する懸念が理由という。

　メドック・マラソンは1985年に始まった。ポイヤックをスタートし、畑とシャトーの景色を眺めながら、仮装したランナーが途中にワインとつまみを補給しながら走る。収穫期の恒例事業となっている。来年のテーマはシネマ。日本から、旅行代理店が企画したツアーで参加するワイン愛好家もいる人気イベント。

　8500人の参加者が想定され、その半数は海外から訪れる。週末の3日間で9万人の人手がある大きなイベントのため、走りながら社会的な距離を保つことや、補給ポイントでの飛沫対策などのリスクを考慮に入れた。海外参加も多いため、4か月前の延期発表となった。