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マルケス・デ・グリニョンのカルロス・ファルコ、新型コロナウイルス感染で死去

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 スペインのラ・マンチャのマルケス・デ・グリニョンを牽引し、スペインワインとオリーブオイルの品質向上にも貢献したカルロス・ファルコが20日、新型コロナウイルスに感染してマドリッドの病院で亡くなった。83歳だった。


 1937年、セビリアの生まれ。マルケス・デ・グリニョンの4代目。カスティーリャ・ラ・マンチャ州マルピカ・デ・タホ近くに家族経営のドミニオ・デ・バルデプーサを設立。2002年にドミニオ・デ・バルデプーサが、単一畑限定ワインの格付け「ビノ・デ・パゴ」を、スペインで初めて認められた。グランド・パゴス・ド・エスパーニャの設立にも貢献した。


 ファルコは1964年にUCデイヴィスを卒業した。ドリップ・イリゲーションやスマート・ダイソン・システムを利用したキャノピー・マネージメントなどの最新技術をいち早く導入した。国際品種の先駆者でもあった。1974年にボルドーの醸造コンサルタント、エミール・ペイノー教授から忠告を受けて、当時は禁じられていたカベルネ・ソーヴィニヨンを植えて、後にシラーやプティ・ヴェルドも植えた。


 1989年にイタリア・トスカーナに旅行し、オリーブオイルの品質向上にも貢献した。マルケス・デ・グリニョンのオリーブオイルは、スペインで初のラグジュアリー・オリーブオイルと認められている。


 ミゲル・トーレスやベガ・シシリアのパブロ・アルバレスらスペインワイン業界の大物らが、時代に先駆けていたファルコの突然の死を惜しんでいる。

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