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ポール・ホブス、NYでリースリング生産へ

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 カリフォルニアやアルゼンチンなど4大陸をまたにかけてワイン生産やコンサルタントを手がけるポール・ホブス氏が、米国の新産地として注目されるニューヨーク州フィンガー・レイクスで、リースリング生産に乗り出すと発表した。

 ホブス氏はドイツ・モーゼルのゼルバッハ・オスターのヨハニス・ゼルバッハ氏と連携して、26ヘクタールの畑を購入。2020年までにリースリングを発売する計画。ホブス氏はニューヨーク州育ち。フィンガー・レイクスは母の出身地でもある。冷涼な気候で、土壌に粘板岩を含み、傾斜地に畑が広がる点が、モーゼルと共通しているという。

 ホブス氏がリースリングを手がけるのは初めてだが、かつてロバート・モンダヴィで生産したことがある。モーゼルのJJ・プリュムのファンで、フィンガー・レイクスがドイツに肩を並べるリースリングが造れる米国の唯一の産地と考えている。植え付けから始めるプロジェクトで、1990年代に知り合ったゼルバッハ氏がクローン選びや栽培を手助けする。

 ホブス氏はソノマ・セバストポールに本拠を置く自らのワイナリーで、ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンやロシアン・リヴァー・ヴァレーのシャルドネ、ピノ・ノワールを生産するほか、アルゼンチン・メンドーサのヴィーニャ・コボスで高価なマルベックも生産する。

 アルメニア、フランス、ウルグアイを含む南米・北米、欧州、アジアの4大陸にまたがる35社以上のコンサルタントを務めるフライング・ワインメーカーでもあり、米国のミシェル・ロランと評される。米国の評論家ロバート・パーカー氏のお気に入りで、「ワイン・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に2度選ばれている。

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