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ナパ初のカルトワイン「グレース・ファミリー・ヴィンヤード」売却

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 カリフォルニア・ナパヴァレーのカルトワインの元祖とされるグレース・ファミリー・ヴィンヤードが、戦略コンサルタントのキャスリン・グリーンに売却された。

 

 グレース・ファミリー・ヴィンヤードは、ディック&アン・グレース夫妻が1976年にセントヘレナのヴィクトリア様式の邸宅を購入して、庭趣味で1エーカー(0.4ha)にカベルネ・ソーヴィニヨンを植えたのが始まり。ケイマス・ヴィンヤーズのチャック・ワグナーを呼んでワインを造り始めた。78年の300ケースから始まり、ナパ初のカルトワインの1つだった。

 

 1985年のナパヴァレー・ワイン・オークション(現在のオークション・ナパヴァレー)で、1981のカベルネ・ソーヴィニヨン5本セットが1万ドルで落札され、一気に有名になった。その後に、ハーラン、スクリーミング・イーグル、アローホ(アイズリー)、ブライアント・ファミリー、コルギンなどが、カルトワインと呼ばれるようになった。


 当初のワインはケイマスで造られ、「ケイマス・ヴィンヤーズ グレース・ファミリー・ヴィンヤーズ」と表示していたが、82年にケイマスと別れた。ワインメーカーはその後、ランディ・ダンからハイディ・ピーターソン・ヴァレットを経て、現在はヘレン・ケップリンガーが務める。夫妻の子どもがワイナリーを継ぐ意思がなく、売却した。夫妻は慈善活動も盛んで、東日本大震災後に岩手を訪問して、チャリティ活動もした。 

 

 


 

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