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クリスタルの原動力、ジャン・バティスト・レカイヨン

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 ルイ・ロデレールの高品質の秘密。それは、醸造責任者のジャン・バティスト・レカイヨンだ。

 クリスタルのヴァン・クレールの試飲をして思った。

 十数種の樽やステンレスタンクに貯蔵されたグランクリュの2013年。ビオディナミで耕作されている畑も多く含まれる。ルイ・ロデレールは実は、最大のビオディナミ生産者でもある。

 それもすごいが、ほぼすべてが潜在アルコール度11%を超え、ピュアでクリーン。それぞれの特色を聞いていると、クリスタル造りの哲学がそのまま伝わってきた。アッサンブラージュを理論立てて説明してくれた。小さな畑からテロワールを表現するのも大変だが、この莫大なストックから巨大な壁画を描くのは別の能力がいる。最期にクリスタル2005を飲んで、パズルのピースがきちんとはまった。

 ジャン・バティストによると、クリスタルの核になるのはヴェルズネイ、アイ、クラマン、アヴィーズ。ヴェルズネイはシャンパーニュの王なのだと。モンターニュ・ド・ランスで最高のピノノワールを生むのは確かにヴェルズネイだ。

 ジャン・バティストがいる限り、ルイ・ロデレールの地位は安泰だ。

 「来年も試飲に来てくれよ」

 確かに行きたくなる。

 彼の話を聞いていると、シャンパーニュ全体の見取り図が頭の中に入るのだ。

 レヴュ・ド・ヴァン・ド・フランスが、昨年末のシャンパーニュ特集で、プロの投票でトップに選んだのが、ルイ・ロデレール。シャンパーニュのエルメスとはよくつけたものだ。

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