イングルヌック、ボルドーのネゴシアン経由で発売へ

　映画「ゴッドファーザー」監督のフランシス・フォード・コッポラがナパヴァレーに所有する「イングルヌック」を、9月からラ・プラス・ド・ボルドーで発売することが発表された。

　ネゴシアンのCVBG、デュクロ、メゾン・ジョアンヌを経由して発売される。自由市場のラ・プラス・ド・ボルドーで販売されるワインは、オーパスワン、マッセート、セーニャ、最近ではウィル・ハーランが手がけるプロモントリーがある。

　コッポラは「CVBG、デュクロ、メゾン・ジョアンヌが扱ってくれるて光栄だ。イングルヌックは既に国際的な名声を享受しているが、これら3つの一流ネゴシアンとともに働くことで、イングルヌックの国際的な露出が大きく増えるだろう」とコメントした。

　イングルヌックはこれまで、メーリングリストや各国の代理店を通じて販売されてきた。ネゴシアン経由で販売されることによって、国際的な評価がさらに高まり、高値で取り引きされる可能性も出る。北米については、従来と同様に販売業者経由で販売される。

　イングルヌックは、シャトー・マルゴー支配人のフィリップ・バスクールが、チーフ・ワインメーカーを務めてから、ボルドー的なエレガントなスタイルに変わっている。コッポラは長い年月をかけて畑を集めて、名称使用の権利を買い取って、かつては栄光を誇ったイングルヌックを復活させた。映画産業で世界を知る経験から、イングルヌックの声価を世界の舞台でさらに上げることを狙っているようだ。