中国・深センの税関、オーパスワンを車で持ち込む密輸団を摘発

　中国・深センの税関は、乗用車のボンネットに3万元（約51万2000円）相当のオーパスワン13本を隠して香港から中国本土に持ち込もうとした密輸団を摘発した。
　地元のShenzhen Newsによると、ワインはエンジンとバンパーの間にきれいに包装して隠されていた。X線検査により見つかった。犯人は植民地時代から使われてきた香港から深セン市塩田区に抜ける道路で国境を越えようとした。ワインが販売用か個人消費用かはわかっていない。
　深センの税関当局は、香港で購入した高級ワインを本土の闇市場で売りさばく「並行交易」の摘発を、今年初めから強化していた。中国への輸入ワインは消費税や関税を含めて50%の税金がかかる。香港で免税で購入した化粧品、ワイン＆スピリッツ、iPhoneなどを本土で売ってもうける並行交易は盛んになっていて、一定規模のワインが合法、非合法の手段で流入していると見られる。
　オーパスワンは本土でも人気が高く、偽造品も発見されている。今回のケースでは、エンジンに近い場所で高温にさらされたワインの状態がよくないことは容易に想像できる。それがワインショップやレストランで販売されるとしたら、ワインにとっても、消費者にとっても不幸な事態を招く。