漫画家のヤマザキマリ、ジョワ・ド・ヴィーヴル賞を受賞

　国を超えて生きる喜びを分かち合うシャンパーニュの精神を象徴する形で国際的に活躍する人物をたたえるシャンパーニュ委員会の「第９回ジョワ・ド・ヴィーヴル（生きる喜び）賞」に、漫画家のヤマザキマリさんが選ばれ、授賞式が29日、アンダーズ東京で行われた。
　ヤマザキさんは、映画化もされた古代ローマが舞台の漫画「テルマエ・ロマエ」で、2010年に漫画大賞、手塚治虫賞を受賞した。フランス語にも訳され、2011年にパリの本の見本市「サロン・ド・リーブル」で紹介され、人気を集めた。14歳の時ルーブル美術館に行くことを目的にフランスに1か月間滞在し、絵の道に進むことを決めた。
　イタリアと縁が強いと思われているが、「フランスなしでは今の自分はなかった」と語り、特別な日にはシャンパーニュを楽しむという。「フランスは漫画に対する評価が高く、最初に漫画が翻訳された国はフランスでした。この様な賞を頂けとても光栄です」と喜びを語った。
　授賞式にはサロンのディディエ・デュポンやブルーノ・パイヤールら、来日した生産者も出席し、約30ブランドの60種のシャンパーニュが供された。ジョワ・ド・ヴィーヴル賞はこれまで、歌舞伎俳優の尾上菊之助、日本画家の千住博、作曲家の千住明、ヴァイオリニストの千住真理子の千住兄弟らが受賞した。