MW基金オークション、スーパーロットもオンラインで入札可能

　ロンドンに本部を置くマスター・オブ・ワイン協会が活動に役立てる基金のための国際オークションを、11月16日に初めてロンドンのボナムズで開く。各国の偉大な生産者を訪問するスーパーロットが山盛りで、日本からもネットオークションで入札できる。
　今回の「マスターズ・オブ・ワイン基金オークション」は、協会の世界的な活動を拡大し、会員のサポートを高め、将来のマスターズ・オブ・ワインを励ます狙いがある。16日はガラディナーが行われるが、それに先立ってオンライン・オークションが行われている。
　スーパーロットは、ボルドー、ブルゴーニュ、ナパ、シャンパーニュ、トスカーナ、チリなどの有名ワイナリーが寄付したもの。ボルドー右岸のル・パン、シュヴァル・ブラン、ペトリュス、オーゾンヌなどの訪問とシャトー宿泊、メドックの4つの1級シャトー訪問、ブルゴーニュのルソー、ラフォン、ルフレーヴなどトップドメーヌの訪問とプライベートランチ、ボランジェで1914ヴィンテージの試飲と「レ・クレイエール」での夕食、ナパのハーラン・エステート訪問、スクリーミング・イーグルのツアーとメーリングリスト登録など。
　また、英国の評論家ジャンシス・ロビンソンMWと料理評論家の夫の一家とプライベート・ディナーするロットなど、お金を積んでも得られない体験もある。MWは世界のワイナリー、ディストリビューター、ジャーナリストに存在し、産業とのネットワークは強い。ル・パンのオーナー夫人フィオナ・ティエンポンはMWで、スクリーミング・イーグルの広報担当者もMWである。そんな関係で、今回の、一生に一度しか体験できないロットが実現した。大橋健一MWはじめ、世界中のMWが今回のオークションをサポートしている。ワインはすべて蔵出しで、プロヴェナンスは完ぺきだ。MWの強力なネットワークを物語っている。
　カタログを見るだけでも楽しい。入札にはまずボナムズに登録する必要がある。
　オンライン・オークションの入り口はこちhttps://www.bonhams.com/auctions/24520/
　スーパーロットはこちhttps://www.bonhams.com/auctions/24869/