ジョージ・ルーカス、シャトー・ミラヴァルに隣接するシャトー購入

　カリフォルニアの「スカイウォーカー・ヴィンヤード」でワインを造る映画監督のジョージ・ルーカスが、南仏プロヴァンスにブラッド・ピットとアンジェリナ・ジョリーが所有するシャトー・ミラヴァルの近くにブドウ畑を購入した。
　映画「スター・ウォーズ」で知られるルーカス監督は、友人のフランシス・フォード・コッポラ監督がワイナリー経営で成功したのに刺激を受けて、ワイン造りに取り組んでいる。サンフランシスコ北部のマリン・カウンティに購入したスカイウォーカー・ランチに1991年に植樹し、「スカイウォーカー・ヴィンヤード」のシャルドネとピノ・ノワールを、2008ヴィンテージでデビューさせた。
　ピープル誌が伝えるプロヴァンスの地元紙報道によると、ルーカスは4月にミラヴァルのすぐ北のブドウ畑付きの「シャトー・マルギ」（Chateau Margui）を1120万ドルで購入した。マルギの115ヘクタールの敷地はオリーブの木やブドウ畑など自然の豊かな環境で、17ヘクタールの畑からワインを生産する。ルーカスは小さなホテルの建設も計画している。ミラヴァルとは森林を隔てるだけで、3.2キロの距離。
　マルギのワインのアペラシオンは、ミラヴァルと同じくコトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンス。栽培品種も似ていて、ロゼ向けのサンソー、グルナッシュ、白向けのロール、赤向けのシラー、カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培。ビオディナミを導入している。マルギやミラヴァルのある一帯は、早くから有機農法に取り組んできたことで知られる。
　ブラッド・ピットとアンジェリナ・ジョリーは、2016年9月に離婚するとの発表をしたが、2014年に結婚式を挙げたシャトー・ミラヴァルは引き続き、共同所有している。シャトーは子どもたちに引き継ぐ財産と位置づけ、ジョイント・ヴェンチャーを組んだペラン家とともに、ワイン造りに精を出している。資金は豊富なため、クロード・ブルギニヨン夫妻の地質調査を受けて、ロゼ用品種だけでなく、シャルドネやピノ・ノワールも植え付けている。ピットは今も収穫期には飛んできて、試飲しているという。
　映画界でワイン造りに関わるセレブは多い。ワイナリー所有から、ワイン造りはプロに任せるコラボレーションまで、関与の度合いは様々だが、以下が代表例。

ダン・エイクロイド　カナダ・オンタリオ
アントニオ・ヴァンデアラス　スペイン・リベラ・デル・ドゥエロ
ドリュー・バリモア　カリフォルニア・モントレー
フランシス・フォード・コッポラ　カリフォルニア
ジェラール・ドパルデュー　フランス・ロワール
サム・ニール　ニュージーランド・セントラルオタゴ
ブラッド・ピット＆アンジェリーナ・ジョリー　シャトー・ミラヴァル