「ワイルド・ファーメント」、約70人が集まって高温発酵

　ワインレポートが7月30日夜に開いた初のイベント「ワイルド・ファーメント」（Wild　Ferment）は、約70人のゲストを迎えて、盛況のうちに終わりました。
　畑からセラーに運び込んだブドウが、野生酵母で自然に発酵するように、ワイン愛好家が自発的に集まり、自然体でワインを楽しもうというカジュアルなイベント。ワインレポート・チームの山本昭彦（Yammy）、大橋健一MW（Ken）、大越基裕（Moto）の3人が、この1年間で印象に残った3本のワインを選んで、東京・銀座の塚田農場で自慢の鶏料理などと共に、カジュアルにワインを楽しみました。ワインはニュージーランド、オーストラリアから、イングリッシュフィズ、ギリシャ、フランスの自然派など幅広いセレクションで、コストパフォーマンスの高さにうなる愛好家の姿も。
　参加者のテロワールは実に多彩。遠く山口や名古屋から上京した熱心なフォロワーもいれば、ソムリエ、シェフ、エデュケーター、インポーター、ライターなどワイン業界のプロはもちろん、弁護士、医師、金融、ITなど仕事も幅広い。初対面の相手同士でも話が弾み、ゆっくりと発酵していました。中国・上海から来日したサリー画伯が描いたイラストをあしらったオリジナルTシャツは、ビビッドなグリーンのエコカラー。3人が背中にサインをする場面もあり、用意した30着がほぼ売り切れる人気でした。
　いつも世界や日本各地を飛び回る3人。Motoはオーストリア・ドイツの出張から帰国して駆けつけるというあわただしさでしたが、いずれも潜在糖度は高く熟しています。3人とも急速に温度が上がり、アルコールを醸成し、複雑なアロマを放出しながら、3時間にわたり発酵を続けました。入場料と売り上げの一部は日本盲導犬協会に寄付されます。
　ワインレポートは10月14日には、英国を代表する評論家ジェイミー・グッドを招いて、東京・青山のモダンベトナミーズ「An di」（アン　ディ）で開くディナー「Field　Blend」（フィールド・ブレンド）や、来年10月にはギリシャを訪ねる産地ツアー「Unfiltered」（アンフィルタード）を、会員向けに計画しています。
　当日のワインは以下の通り。

Selected　by　山本昭彦
・「ロルフ・ビンダー　イーデン・ヴァレー　リースリング　南オーストラリア」（Rolf　Binder　Eden　Valley　Riesling　South　Australia）
輸入元：GRN
・「ヴァヴァサワー　ソーヴィニヨン・ブラン　ニュージーランド　マールボロ」（Vavasour　Sauvignon Blanc　New　Zealand　Marlborough）
輸入元：ラック・コーポレーション
・「シャーウッド　シグネチャー・ファミリー　ピノ・ノワール　ニュージーランド　ワイパラ」（Sherwood　Signature　Family　Pinot　Noir　New　Zealand　Waipara）
輸入元：GRN

Selected　by　大橋健一MW
・「リトマス・ワイン　ジンキング」（Litmus Wines GinKing）
English　Fizz　生産者直送
・「アシルティコ・アシリ　シガラス　ギリシャ　サントリーニ」（Assyrtiko-Athiri Sigalas　Greece　Santorini）
輸入元：モトックス
白ワイン
・「ホロヴィッツァ　ギャムザ　ブルガリア」（Borovitza　Gamza Bulgaria）
輸入元：ディオニー

Selected　by　大越基裕
・「クライン・ザルゼ・ワインズ・ヴィンヤード　セレクション・シュナン・ブラン　南アフリカ　ステレンボッシュ」（Kleine Zalze wines Vineyard Selection Chenin Blanc　South　Africa　Stellenbosch）
輸入元：ラフィネ
・「ドメーヌ・サラダン　ロイ・ルージュ　フランス　コート・デュ・ローヌ」（Domaine　Saladin Roi Rouge　France　Cote Du Rhone）
輸入元：木下インターナショナル
・「クロ・ド・ラネル　ル・ロロ・ド・ラネル　フランス　コルビエール」（Clos de l'Anhel　Le Lolo de l'Anhel　France　Corbieres）
輸入元：Dis-Export Japan