ヴィネクスポ、中国アリババと戦略的な合意

　2017年のヴィネクスポ・ボルドーは21日、4日間にわたる日程を終えた。フランスに次いで中国の入場者が多かった。ヴィネクスポは中国の電子商取引最大手「アリババ・グループ」との戦略的な合意を結び、世界最大の赤ワイン消費国である中国の存在感が印象づけられた。
　今回は40か国から2300以上の業者が出展し、150カ国のバイヤーが参加した。入場者数は集計中だが、フランスが最も多く、中国、米国の順番だった。ヴィネクスポは中国最大のECサイトであるアリババグループの「T-mall（天猫）」との戦略的な合意を結んだ。アリババ・グループは4年間にわたり、ヴィネクスポ・ボルドーとヴィネクスポ香港の公式パートナーになる。ヴィネクスポのギョーム・デグリーズCEOは「我々のブランドとプロフィールを、ヴィネクスポのボルドーと香港の最大の入場者である中国のワインのプロに向けて再び強化する大きな動きだ」と述べた。T-mall上で行われる「グローバル・ワイン・フェスティヴァル」のプロモーションにも協力する。
　今回のヴィネクスポでは、自然派ワイン、イタリアのガンベロ・ロッソ、ドイツのリースリング、UGCBのボルドー2016ヴィンテージなどの試飲イベントが行われた。マスター・オブ・ワイン協会、ワイン・スペクテーター、ドリンクス・ビジネス、ベタンヌ＆ディソーヴなどとの協力関係も強化された。また、気候変動、ブレグジットなどのパネル・ディスカッションが注目を集めた。事務局が商談の機会を提供する「ワン・トゥ・ワン・ミーティング」では2000の商談が行われた。
　2018年3月には、ニューヨークでヴィネクスポ・ニューヨークが行われる。