ヴィネクスポ2017、日本酒のセミナーを企画

　6月18日から開幕するワイン＆スピリッツの国際見本市「ヴィネクスポ2017」は、日本酒と焼酎のマスタークラスに力を入れている。
　今回は長野の「真澄」で知られる宮坂醸造が、酒造りの生産過程を説明し、日本料理以外の料理とのペアリングを提案する。寿司など和食が世界に広まる中で、日本酒はワイン業界の流通業者、ソムリエ、料理人などの関心が高まっていて、今回のプレゼンテーションが企画された。
　ヴィネクスポでは、各国のワインを紹介する「ヴィネクスポ・アカデミー」を充実させている。ワイン発祥の地であり8000年の歴史を持つジョージアの生産者団体は「ワインのゆりかご」と題した試飲会を行う。ジョージアワインは、クヴェヴリを使って白ブドウをマセラシオンする製法で知られる。この製法は、イタリア、フランスや新世界の自然派生産者にも広がっている。主要な生産者がレクチャーを行う。
　また、ヴィネクスポ2017の名誉招待国となったスペインからは代表的な生産者「ヴェガ・シシリア」が、スペインの主要品種テンプラニーリョの比較試飲を行う。異なるテロワールや気候で栽培されるテンプラニーリョがどのようなワインに仕上がるかについて考察する。
　そのほか、リースリングのマスタークラス、世界最優秀ソムリエのジョン・アーヴィッド・ローゼングレンと共に行うブラインド・テイスティング「ヴィネクスポ・チャレンジ」、ユニオン・グラン・クリュ・デ・ボルドー（UGCB）による2016ヴィンテージのテイスティングも企画されている。