2013年フランス、ボルドーもブルゴーニュも収穫減

　2013年フランスの予想収穫量が大幅に減少した。

　農務省の発表した11月の統計によると、1か月前から174万ヘクトリットル（2億3100万本相当）減って、4230万ヘクトリットルとなった。開花期の雨と冷涼な気候で花ぶるいや結実不良がおき、夏にひょう害に見舞われ、収穫期の雨で成熟の遅れと灰カビが広がったという。このため、シャンパーニュを除く主要産地は厳しい選別を強いられた。

　ボルドーでは、8月にポムロール、サンテミリオン、アントル・ドゥ・メールがひょうが降り、推定7800万本が失われた。予想収穫量は10月の443万ヘクトリットルから418万ヘクトリットルに下方修正された。

　来日したシャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ社長は「カベルネ・ソーヴィニヨンの年だ。メルロにはがっかりさせられた。挑戦を強いられた年」と語った。

　ブルゴーニュとボージョレも苦しんだ。コート・ド・ボーヌ地区がひょう害を受けて、白ワインの生産量は大幅に減った。メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌとドメーヌ・ド・ベレーヌを率いるニコラ・ポテルは「前年よりメゾンは80％、ドメーヌは50％の生産量ダウン」と話した。