新マスター・ソムリエが3人誕生

　ソムリエ界の最難関資格マスター・ソムリエ（MS）に、3人が新たに加わった。

　マスター・ソムリエ協会によると、新メンバーはロンドンの創作和食「ズマ」のキャサリン・ラーセン、3月の世界最優秀ソムリエコンクールで3位に入賞したベルギーのアリスティード・スピーズ、オーストラリア・ヴィクトリア州の「ロイヤル・メール・ホテル」のセバスチャン・クロウザー。先週、ロンドンで開かれた試験に24人の候補者が挑んだ。候補者の国はシンガポール、オーストラリア、メキシコ、ギリシャ、ドイツ、ベルギー、スイス、カナダ、フランス。ロンドンの名門ホテル「サヴォイ」「リッツ」、3つ星レストラン「ファット・ダック」などのソムリエも含まれた。これで世界に218人のMSが存在する。

　MSの試験は4段階からなり、ブラインド試飲、実技、理論をくぐりぬける。最終試験の試飲では、6種のワインの主要品種、ヴィンテージ、品質レベル、国、産地を25分以内に答えなければならない。タンニン、アルコール、酸、甘さを評価する一方で、香り、余韻の長さ、外見についても表現し、論理的にワインが何かを導き出す必要がある。