シルバーオーク、プリチャードヒルのオーヴィッドを買収

　カベルネ・ソーヴィニヨンに強いカリフォルニア・ナパヴァレーのシルバー・オークとトゥーミーのオーナーが、プリチャードヒルのオーヴィッドを買収した。
　サンフランシスコ・クロニクルによると、推定買収額は5000万ドル。プリチャードヒルの畑はナパヴァレーで最も高価なものの一つ。ブライアント・ファミリー、コンティニュアム、コルギンなどが、山岳部のカベルネ・ソーヴィニヨンで高い評価を受けている。オーヴィッドは1998年に、ソフトウェア企業で成功した実業家マーク・ネルソンとダナ・ジョンソンが設立した。
　ボルドー品種をベースにした「ナパヴァレー　レッドワイン」のほか、カベルネ・フラン主体の「ヘクサメーター　レッドワイン」、実験的な「エクスペリメント　R　8.3」などを生産する。ジャネット・パガーノが社長で、栽培にデヴィッド・エイブリュー、醸造にアンディ・エリクソンという屈指のコンサルタントを迎え、ポムロールのボン・パストゥールで修業したオースティン・ピーターソンがワインメーカーを務める。生産量は2000ケース。ロバート・パーカーが何度も高得点を与えている。
　シルバー・オークは1972年、ジャスティン・メイヤーとレイ・トゥーミー・ダンカンが共同で設立し、1999年にトゥーミー・セラーを始めた。現在のオーナーのデヴィッド・ダンカンは、山岳部の畑として注目を集めるプリチャードヒルに関心を持っていたという。