WSET優秀卒業生賞、自然派ワイン推進するイザベル・レジュロンMW

　世界標準のワイン資格WSETディプロマ卒業生の中でワイン産業に顕著な貢献をした人物をたたえる初めての「アラムニ・アワード」（優秀卒業生賞）は、英国で自然派ワインを広めているイザベル・レジュロンMWに決まった。
　WSETディプロマはマスター・オブ・ワインを受験する入口となる資格。アラムニ・アワードは、ジャンシスロビンソン・コムと提携して創設された。9000人を超す卒業生が投票した。授賞式は2017年1月にWSETの卒業式の場で行われる。
　レジェロンMWは2003年にディプロマを取得し、2009年にマスター・オブ・ワインとなった。コニャック生産者の6代目で、フランスで唯一の女性MW。英国最大の自然派ワインの祭典「RAW　WINE」を2012年に創設し、ベルリンとニューヨークに拡大した。ロンドンの2つ星レストラン「ハイビスカス」のコンサルタントで、テレビ番組の司会もしている。最初の著書「ナチュラル・ワイン」が2014年に英国と米国で発売された。
　今回の候補者は5人で、2004年にディプロマを取得し、2015年にMWに合格した大橋健一MWのほか、ワイン鑑定家モーリン・ダウニー、英国のワイン商ジョー・ファットリーニ、中国の最優秀ソムリエ、ヤン・リューが候補に挙げられていた。