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シャンパーニュ・メゾンのルイ・ロデレールが、ブルゴーニュのドメーヌ・ピエール・ダモワの買収に向けて独占交渉を進めている。
ピエール・ダモワは1930年代に設立された。シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、シャペル・シャンベルタン、モノポールのジュヴレ・シャンベルタン・クロ・タミゾなど約11haのクリマを所有する。ジュブレ・シャンベルタンのグラン・クリュの約10%にあたる8haを所有し、シャンベルタン・クロ・ドベーズの総面積の3分の1を所有する。
家族経営のルイ・ロデレールは1776年に設立され、今年が250周年。シャンパーニュに所有する250haのうち135haが有機認証を受けている。プレスティージュ・キュヴェのクリスタルで名高い。世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランドで7年連続1位に選ばれている。
事業を総称する「ロデレール・コレクション」には12のワイナリー、3つの販売子会社、商社、高級ホテルやゲストハウスが含まれる。傘下のワイナリーには、シャンパーニュのドゥーツ、ボルドーのシャトー・ピション・ラランド、シャトー・ド・ペズ、プロヴァンスのドメーヌ・オット、ポルトガル・ドウロのラモス・ピント、カリフォルニアのアンダーソン・ヴァレーのロデレール・エステート、ナパヴァレーのダイアモンド・クリーク、ソノマのメリー・エドワーズなどがある。
シャンパーニュ・メゾンがブルゴーニュのワイナリーを所有する例としては、ボランジェが所有するシャンソンがある。ピエール・ダモワは歴史的なグラン・クリュを所有するドメーヌであり潜在力が大きい。ルイ・ロデレールのセラー・マスターのジャン・バティスト・レカイヨンは各地のワイナリーを監修している。ドメーヌの品質がさらに向上することが期待される。
ルイ・ロデレールはピエール・ダモワの経営権取得をフランスの農地取引を監督する「SAFER」(農村土地整備公社)に申請した。農園の所有権の40%を超える取り引きの場合、この手続きは義務付けられている。取り引き金額は公表されていないが、ドメーヌの価値は3億ユーロから5億ユーロと推定する報道もある。
今回の買収は、ルイ・ロデレールを中心に「卓越したワインとメゾン」を結集させたいという願いの表れ。ルイ・ロデレールは過去にも、ドメーヌ・デ・ランブレイの買収合戦に加わるなど、ブルゴーニュの地所に関心を示してきた。ブルゴーニュでは、地価の高騰で相続税を払えない農家が、LVMHやアルテミス・ドメーヌなど大資本にドメーヌを売却する動きが加速している。
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