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シャトー・ムートン・ロートシルトは2023年のアーティストラベルに、現代美術の重鎮のポルトガルのアーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセロス(Joana Vasconcelos)を起用した。ポルトガル出身のアーティストに依頼したのは1945年以来、初めて。
ムートン2023に捧げられた作品「パライソ」(楽園)は中央にブドウ一房が描かれ、その周囲を大地と水、太陽の光と夜の涼しさが囲み、三角形の頂点で象徴される人間の手が描かれている。作者によると、この鮮やかなラベルは「完璧さ、贅沢さ、自然と人間の調和という概念にインスピレーションを得た作品」だという。
芸術・文化活動担当のジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルドが、2012年に女性アーティストとして初めてヴェルサイユ宮殿で開いた大規模な展覧会でヴァスコンセロスの作品を鑑賞し、壮大な作品に魅了された。そこで、壮大な彫刻やインスタレーションではなく、小さなワインラベルを創作するように提案したという。
「シャトー・ムートン・ロートシルト 2023」(Chateau Mouton Rothschild 2023)はカベルネ・ソーヴィニヨン93%、メルロ7%。香り高く、ブラックベリー、クレーム・ド・カシス、リコリス、鉛筆の削りかす、クリーミィで、熟した果実味、タンニンは甘やかで洗練されている。ヴェルベッティで、しっかりした骨格、力強すぎない集中力がある。ダイナミックでスーパーバランスを有している。巨大な2022年より好ましい。新樽100%。98点。
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