ミシュラン香港・マカオ、日本から進出組が活躍

　ミシュランガイドの「香港・マカオ　2017年」の内容が発表され、東京の「鮨よしたけ」が展開する香港の「すし志塊」、広東料理「龍景軒」、マカオのフレンチ「ロブション・オー・ドーム」など計8店が3つ星を維持した。2つ星に大阪の懐石料理「柏屋」と佐藤秀明シェフのフレンチ「旅（Ta Vie）」が新たに加わった。
　香港の3つ星は、コンテンポラリー中華の「Bo　Innovation」（ボ・イノベーション）、ランガムホテルの「タンコート」（唐閣）、フレンチの「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション」など6店。マカオの3つ星はフレンチの「ロブション・オー・ドーム」、中華の「ザ・エイト」の2店。「タンコート」は上海版でも唯一の3つ星に輝いた。
　日本から進出した料理人の活躍が目立った。
　新たな2つ星は香港とマカオに各2店。大阪で3つ星を保つ松尾英明料理長の「柏屋」は開店から1年たらずで2つ星を得た。「旅（Ta Vie）」は、東京・六本木の3つ星「龍吟」が香港に出店した「天空龍吟」出身の佐藤秀明シェフのフレンチ。ホテル「ウィン・マカオ」の、3人の日本人シェフを抱える日本料理「ミズミ」も2つ星に昇格した。東京の「とかみ」が香港に進出した「寿司　トカミ」も、1つ星を獲得した。
　15店が新たに1つ星を得たが、その中にはガイド9版目にして初めて星を得たペニンシュラ・ホテルの中華「スプリング・ムーン」も含まれる。「IM　鉄板焼き」は、日本人ではない地元のシェフで1つ星を得た。
　ガイドには238店が掲載され、香港61、マカオ19の計80店が星を獲得した。3つ星は8店、2つ星は19店、1つ星は53店だった。

　3つ星は以下の通り。
香港
「ボ・イノベーション」
「ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション」
「龍景軒」
「 8 1/2 オット・エ・メッツォ」
「すし志塊」
「タンコート」
マカオ
「ロブション・オー・ドーム」
「ザ・エイト」