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ジュラの生産者が先月、収獲予定だったブドウ樹の実のほぼすべてが盗まれた。一晩できれいに刈り取られ、生産者は大きなショックを受けている。
地元報道によると、ブドウ泥棒の被害にあったのはジュラ県ジュバンジェのポール・ボナン。9月21日の朝に自分の畑に収獲に出かけたところ、ブドウの実がなくなっているのを発見した。最初は鳥に食い荒らされたと思ったが、地面に落ちたブドウの房がはさみできれいに切られているのを見て、盗まれたことに気づいた。
前日にブドウの分析を終えたところだった。10キロしか収穫しておらず、泥棒は残された800キロのブドウすべてを摘み取って逃走した。果汁は200Lしか搾れず、1年間の収入を失った。
ボナンは元細胞学者で、3年前にオーガニックでブドウ栽培を始めた。1年間の努力が泡と消えた。泥棒対策のために、小さなGPS追跡装置をブドウの房に滑り込ませることを検討しているという。
ジュラ地方では昨年9月にもアルボワやシャトー・シャロンのブドウ畑で盗難事件が起きた。スピーディな犯行から組織的な犯罪が疑われている。ブドウだけでなく、トラクターなどの被害もある。憲兵隊が捜査しているが、手がかりはない。今年は病害などで生産量が半減以下になると見られ、産地にショックが広がっている。
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