世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. WSET、初の海外オフィスを香港に設置

WSET、初の海外オフィスを香港に設置

  • FREE
 英国に本部を置く世界的なワイン教育機関のワイン&スピリット・エデュケーション・トラスト(WSET)が、香港に国際オフィスを置く。英国外にオフィスを設置するのは初めて。香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェアが始まる11月10日に開設する。
 WSETは2015/2016年学期に世界で記録的な7万2171人が受講した。中国は米国を抜いて、世界で2番目の大きな市場。2015/2016年学期は前年より38%増加し、2016/2017年学期も増加する見通し。湾仔(ワンチャイ)に置かれるオフィスは、受講生、講師、パートナー企業のサポートを行う。
 WSETは中国やアジアの若いミレニアル世代がワインやスピリッツに関心を抱いているのに期待をかけている。WSETは2006年に中国でプログラムを始めた。
 2008年、香港がワインの関税を撤廃したのを機に、高級ワインの流入が活発になり、香港と中国で高級ワインがブームになった。ボルドーワイン委員会はアジアのオフィスを香港に構え、マーケティング予算を香港と中国本土に厚く配分している。ボルドーの最大消費国は中国だ。ブルゴーニュの生産者も将来を見据えて、香港の高級ホテルでイベントを開くことが増えた。香港は高級ワインオークションのメッカにもなった。
 中国の習近平・国家主席の汚職撤廃政策によって、現在の中国では、接待や贈り物で高級ボルドーを飲むだけでなく、若者や中流層がお得なワインを探して飲むワイン文化が広がっている。そうした事情を背景にしたワイン教育の需要の高まりが、WSETの香港オフィス設置につながっている。

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP