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中国人億万長者がマネーロンダリング、フランスの裁判所がボルドーの9シャトーを没収する判決

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 中国の不動産王がボルドーのシャトー購入に絡んで、マネー・ロンダリング(資金洗浄)をしていたとして、フランスの裁判所が執行猶予付き懲役3年の有罪判決を下し、罰金100万ユーロとシャトー9軒の没収(推定3550万ユーロ)の没収を命じた。


 ワイン・スペクテイターによると、有罪判決を受けたのは中国の複合企業、海昌グループの創業者である屈乃潔(63)。10年前にボルドーにやってきて、2010年から4年間で6700万ドルを投じて、知名度の低いシャトー27軒を買収した。ボルドーワイン委員会の元会長の協力を得ていたという。


 中国国家監査院(NAO)当局が、2014年にシャトー購入のため公金2億6800万人民元(3700万米ドル)を横領したとして、屈乃潔の海昌集団を名指ししたことを受けて、フランスの捜査対象となった。


 屈は港湾都市の大連での石油取引で財を成し、不動産開発、テーマパーク、海運へと拡大した。ワインの愛好家だった。大連でボルドーワイン観光のために尽力し、ボルドーの人脈との絆を深めていた。


 2010年代初頭は、億万長者のジャック・マーら多くの中国人がボルドーのシャトーを買収した。習近平が2013年に国家主席に就任して、富裕層の不正の追求に力を注いだ。

 

 NAOが海昌グループがボルドーのシャトーの購入に政府資金を流用したという報告書を発表し、ボルドーの司法警察から注目を集めていた。この資金は中国経済を強化するために商品、製造、インフラなどの主要な外国資産を獲得するという中国政府の取り組みに充てられた。

ボンタン騎士団を叙任した屈乃潔 (c)SUD OUEST

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