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「ルイーズ」の生みの親アラン・ド・ポリニャック公が死去

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 シャンパーニュのメゾン・ポメリーの8代目セラー・マスターでキュヴェ・ルイーズの生みの親アラン・ド・ポリニャック公が17日、亡くなった。84歳だった。

 

 アランはポメリー未亡人のひ孫。彼女の娘ルイーズは12世紀にさかのぼるフランス貴族の最も古い家の1つであるアンリ・マリー・ジョゼフ・ド・ポリニャックと結婚していた。彼はメゾンの創設者マダム・ポメリーへのトリビュートとして、娘ルイーズの名前をつけてプレスティージュ・キュヴェを創始した。

 

 ルイーズはグランクリュからシャルドネ主体で造るエレガントなシャンパーニュ。後任のティエリー・ガスコーがスタイルを引き継いだ。アランはポメリー夫人の伝記を書いたことでも知られる。亡くなるまでヴァン・クレールの試飲を行っていた。

 

 ポリニャック家はガルディニエ・グループが購入した1979年までメゾン・ポメリーを所有者していた。その後、BSN、LVMHを経て、2002年から現在のヴランケン家の手に渡った。

 

 1990年代は現在のようにグローワーのシャンパーニュも日本に入っておらず、輸入元メルシャンの志村有一さん(ロシナンテ社長)や山仁の最前線に立っていた大橋健一さん(MW)とよく飲んだ。ド・ポリニャック公はいつも黄色のマフラーを首に巻いた紳士だった。  

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