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63回目となる2024年のオスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュ(Hospices de Nuits-Saint-Georges)のチャリティ・オークションが10日、クロ・ド・ヴージョ城で開かれ、228万1500ユーロを売り上げた。最高額だった2023年の360万ユーロより36%減少したが、オークション史上で3番目だった。
2023年は豊作だが、出品されたのは前年より10ロット少ない150ロット。これが売り上げ減少の一因となっている。150樽のうちピノ・ノワールが147樽、シャルドネが3樽。赤ワインは1樽あたり平均価格1万5750ユーロで、白ワインは平均価格2万300ユーロで落札された。
赤ワインの平均価格は2023年より29%下落し、白ワインは38%下落した。ただ、アジアの入札者が増えてオークションは発展している。オークションの総額は4年間で123%増加した。
プレスリリースでは2023年を「豊かで深い香り、濃密なテクスチャー、長い余韻を伴い、フィネスとエレガンスを示す、驚くべきバランスの寛大なヴィンテージ」と評している。
オークションには、1270年に設立された病院兼ワイン醸造所「ドメーヌ・デ・オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュ」のワインが出品される。ニュイ・サン・ジョルジュの村の周辺に広がるヴィラージュとプルミエクリュ、ジュヴレ・シャンベルタンの12.7haからワインが生産される。
オスピス・ド・ニュイは1443年に設立されたオスピス・ド・ボーヌより2世紀ほど古い歴史を持つ。オークションの収益はニュイ・サン・ジョルジュの医療サービスに役立てられる。
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