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英国のワイン誌デカンターの2023年名誉の殿堂が発表され、ポートとドウロDOCの発展に貢献したディルク・ファン・デル・ニーポートが受賞した。
ニーポートは1997年、家族経営のポートワイン・メゾンの取締役に就任。ポートワインだけでなく、低アルコールの「ナット・クール」などスティルワインにも力を入れて、ドウロDOCの発展に貢献した。
バイラーダのキンタ・ダス・バジェイラス、ダンのキンタ・ダ・ロンバを買収し、ヴィーニョ・ヴェルデ、アレンテージョ、マデイラ、アゾレス諸島などでもワインを生産している。ポルトガルワインの変革者と見なされている。
一方、3年目を迎える2023年のライジングスター賞はカリフォルニアを拠点とするワイン専門地質学者のブレナ・クイグリーが受賞した。
クイグリーはナパヴァレーのクインテッサやソノマのカルロ・モンダヴィのレインなどのワイナリーと協力し、地質図の作成やテロワールの解明に尽力した。ポッドキャスト「Roadside Terroir」が評価を受けている。
デカンター名誉の殿堂は1994年に「マン・オブ・ザ・イヤー」として始まった。性差不平等の問題を考慮して、2019年のベッキー・ワッサーマンから「名誉の殿堂」に名称を変更した。2020年にはロバート・パーカーが受賞している。
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