アコレード、トップスパークリングのハウス・オブ・アラスを売却

　オーストラリアの大手ワイン企業アコレードが、トップスパークリングワインブランド「ハウス・オブ・アラス」を、タスマニア州のハンドピックド・ワインズに売却した。

　ハウス・オブ・アラスは1995年に設立された。醸造家のエド・カーが冷涼なタスマニアで造るスパークリングワインの専門ブランド。レイト・ディスゴージド・キュヴェはオーストラリア屈指のスパークリングワインとして国際的に知られる。

　売却の対象はブランドと24ヘクタールのブドウ畑。ハンドピックド・ワインズはビクトリア州のヤラヴァレー、タスマニアやバロッサヴァレーなどに多くの農園を所有している。アコレードは新オーナーとの契約に基づいてハウス・オブ・アラスの生産と瓶詰めを継続する。

　アコレードはポートフォリオに収まらない高級ブランドだったため売却した。アコレードはトレジャリー・ワイン・エステーツに次ぐオーストラリア2位のワイン生産者。米国のプライベート・エクイティ企業が所有する。世界戦略を見直す中で、資産構成を見直してきた。