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「パリスの審判」の赤ワイン部門で勝利したナパヴァレーのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの所有権を、イタリアのマルケージ・アンティノリが100%取得した。
スタッグス・リープはウォーレン・ウィニアルスキーが1970年に創業。パリ・テイスティングで、カベルネ・ソーヴィニヨン1973が、ムートン・ロートシルトやオー・ブリオンなどボルドーのトップシャトーを打ち負かした。
後継者がいなかったため、ピエロ・アンティノリの友人だったウィニアルスキーは2007年、ワシントン州のサン・ミッシェル・ワイン・エステーツとアンティノリに1億8500万ドルで売却した。サン・ミシェルは85%、アンティノリは15%の株式を取得した。
米国でも最大級のサン・ミシェルが2021年7月、投資企業「シカモア・パートナーズ」(Sycamore Partners)に売却されたのを受けて、アンティノリが買収交渉をしてきた。売却の対象はワイナリーとブランド、在庫、FayとS.L.V.を含む121haの畑。
アンティノリは、イタリア最古のワイン生産者の1つ。26世代に渡って635年以上ワインを造り続けてきた。
「スタッグス・リープのような重要かつ歴史的なワイナリーが手に入る機会は、一生に数回あるかないか。この素晴らしい機会を与えてくれたサン・ミシェル・ワイン・エステーツに感謝しなければならない」と、マルケージ アンティノリの名誉会長ピエロ アンティノリは述べた。
「16年前に友人のウォーレン・ウィニアルスキーと交わした、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのような一流エステートの遺産と価値を守ることを確認できたことは、私と私の家族にとって誇り」と付け加えた。
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