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シャンパーニュ委員会(CIVC)は、気候変動への対応を主眼とする研究開発に1000万ユーロを投入する、今後10年間の計画を明らかにした。
2月に開かれたワイン・パリ&ヴィネクスポ・パリで、CIVC共同代表のダヴィド・シャティヨンとマキシム・トゥバールが発表した。生産量の維持と、持続可能性を確保するための計画に投資する。
最先端の研究・革新・開発センターを2025年に開業する。実験的な発酵ルーム、べと病とうどんこ病に耐性のある新しい品種の研究、除草剤ゼロを目指す実験用のブドウ畑も計画している。ブドウ樹を枯らすバクテリアのフラヴセンス・ドレ(Flavescence Doree)対策にも力を入れる
シャンパーニュ地方は2003年、ワイン産地として世界で初めてカーボンフットプリント評価を実施した。排出量の削減、炭素吸収源の開発に取り組んできた。産業廃棄物の90%、使用する水の100%をリサイクルし、1本あたり20%の二酸化炭素排出量を削減した。2050年までのカーボン・ニュートラル達成を目標に掲げている。
アペラシオンとシャンパーニュの評判を守ることも優先事項となっている。シャンパーニュの最大の輸出先の10か国にCIVCの支部があり、カナダとスカンジナビアに追加する予定。
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