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エドモンド・ド・ロスチャイルド、セントラル・オタゴへの進出が認可

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 エドモンド・ド・ロスチャイルド一族のニュージーランドのセントラル・オタゴ進出が本決まりになった。


 ボルドーのシャトー・クラークを所有するエドモンド・ド・ロスチャイルド・グループの投資会社「エドモンド・ド・ロスチャイルド・ヘリテージ」が、セントラル・オタゴのクロムウェルに近い52haの「アカルア」(Akarua)のブドウ園とワイナリーを買収する許可を得た。


 買収は5月に発表され、このたびニュージーランド政府の海外投資庁から認可が出された。エドモンド・ド・ロスチャイルドは34.5haのブドウ畑をオーガニックに転換する予定。

 

 グループは2012年にクラギー・レンジと共同でマールボロにある24haのリマペアのブドウ畑を取得し、既に24haのソーヴィニヨン・ブランの畑を所有している。


 エドモンド・ド・ロスチャイルド・ヘリテージは、高級ホテル、レストラン、農業などライフスタイル資産に投資するグループ。アカルアのブランドは引き続き維持し、2023ヴィンテージから、エドモンド・ド・ロスチャイルド家の家紋を取り入れる。


 アカルアは1996年に設立され、バノックバーンとピサのサブリージョンからエントリーレベルのワインを生産している。年間生産量は6万本を超す。


 エドモンド・ド・ロスチャイルド・グループのアリアンヌ・ド・ロスチャイルド社長は、ブルゴーニュに匹敵するピノ・ノワール生産の可能性に意欲を見せて、世界のワイナリーのポートフォリオを充実させる。


 グループは世界に500haの畑を所有する。ボルドーはChateau Clarke、Chateau Malmaison、Chateau de Malengin、3つのロスチャイルド家が参画するシャンパーニュのバロン・ド・ロスチャイルドにも出資している。

 

 スペイン・リオハでベガ・シシリアと組んだMacan、南アフリカ・フランシュックでルパート家と組むRupert & Rothschild Vignerons、アルゼンチンでダッソーと提携するFlechas de los Andesなど、各地にポートフォリオを有する。

 

 世界に展開するロスチャイルド一族が、世界レベルのピノ・ノワールの産地としてセントラル・オタゴの可能性に注目したことで、セントラル・オタゴのさらなる発展と外部からの投資流入が見込まれる。

 

アリアンヌ・ド・ロスチャイルド社長

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